許せない! 京都繁華街の路上で子猫並べ募金

今日は夫がディに行かないので、朝からテレビがついたままになっているのだが、「子猫・・・」という声が耳に入って観てみると、京都の繁華街の路上で、子猫を何匹もロープで繋いで並べ、『里親募集 子猫引き取ります』という立て看板とともに募金箱が置いてある場面が出た。これは一箇所のことではなく、何箇所にもあるようだ。傍には男性がそれぞれついて、子猫を見ている人からお金をもらっている。キャスターのインタビューに答えて、「ボランティアだ。」と男性が答えている。名称も、『野生猫保護活動』(?)とかといういかにもボランティア活動らしい。だが、インタビューの中で、この活動をしきっている『オーナー』と呼ばれている人間がいるらしいとわかる。
夜になってスタッフがついていくと、子猫たちは河原のテントに戻され、ケージに入れられたままテントにおかれているようである。翌朝、カメラはお金を数えている男性の姿をとらえている。キャスターの追及に、寄金のお金は、路上で子猫のそばにいる人の日給や、飲食、オーナーがパチンコで遊ぶお金になっているらしいことが露呈する。
私は怒りと悲しみと子猫の苦難を思って、茫然とするばかりであった。許せない! いたいけな子猫をこのように利用し、子猫の役にたってほしいとお金を置いていく人の善意を踏みにじるこの行為は許せない。
私は、例えばこの河原でテント生活をする人が、捨てていかれる子猫をかわいそうに思い、救いたいが、自分で食べるだけでせいいっぱいという時、こうした寄金を求め、そのお金で、自分と猫たちの食事に使うとしたら、それは当然の知恵であると思う。生き物であれ何であれ、一般通念の価値観にあわせた形でなければならないとは思っていない。たまたま遭遇した経緯を、その人なりの事情の中で、その人なりの解決をするのは、それこそ人間の”知恵”であろうと思っている。
だが、今日、テレビで観たこの人たちの行為は、疑うべくもなく、『子猫を利用しているだけ』だ。おそらく、うまく利用できない子猫は悲惨な運命を辿っているのではないかと考えられる。先日、ネットの里親探しの中で、子猫を連れ去った、明らかに詐欺と思われる事件が大阪で勃発していることを知ったが、もしかしたら、その詐欺事件も関係しているのではないか。
これは、人間の子供の拉致の犯罪となんら変わらない犯罪だ。おそらくこのテレビで、関西方面の愛護団体が動かれると思うが、私に役にたつことがあったら手伝いたいと思う。夫の介護や我が家の多くの猫たち犬たちの世話があるので動きにくいが、なせばなるだ。
彼らが、現在の不況にあえいで、食べることも出来ず、ついにこのような行為を思いついたのだとしたら、ここにまた別の社会問題が表出される。とにかく、”たかが猫”の問題ではないことも訴えたい。