プチです。よろしく!

kazesk2006-01-14

この犬がが我が家の近くをウロウロしているのを見かけたのは2005年の秋である。(困ったなぁ・・・・・・!)と、思った。でも、オスでしっかりした体つきをしていることと、ある程度人なれしている様子から、(どこかのお宅の放し飼いにされている犬だろう・・・。)と思ってもいた。
ところが、どうも、捨てられた犬らしい。迷って家がわからなくなった犬かも知れない。

我が家の犬が散歩する時間になると、どこからか現れて、つかず離れずの距離でついてくるし、森に、私が猫たちの食事を持っていくときも、待ちかけていたように現れるのだ。いずれにしても、家に帰ろうという気配はない。

(困ったなぁ・・・・・・!)
困ったなぁ・・・・・・!)
困ったなぁ・・・・・・!)

私のため息は日増しに強くなった。このままでは、無事にはすまないことになる。といって、我が家は、狭い敷地に20匹の犬がいて、私は、要介護4の認知症となっている夫の介護中心の生活だ。労力的にも気力的にも経済的にも、もうわずか10グラムの荷物を持つ余力もないのだ。本当にもうどうしようもなく追い詰められている状態なのだ。これ以上、私に荷物を背負わせるというのは、私に、死ね! というのと同じなのだ!
本当に本当に本当に、もおおおおおおおおおおどうにもならないほど苦しいのだ!!!!!

だが、放っておいてはこの犬が生きていく道は閉ざされる。とりあえず、首輪だけをつけておこう。首輪をつけておけば、それだけですぐに捕獲されることはないだろう。
そう思って首輪を用意し、つけようとするが、いかに人なれしていようと、しばらく自力で
生きてきたらしい犬は、やはり警戒心が強い。「ううううーっ!!」とイカルのである。

それでも時間をかけて首輪をつけた。この時点で、(うちで何とか引き取るしかないな・・・)と決心する。だがすぐは無理だろう。首輪をつけようとしただけで強い警戒心を見せるのだ。ロープにつないでおくなど無理だろう。

ところが、年が明けて、近所の人の顰蹙の眼差しを強く感じるようになり、急がなくてはと焦った正月の三日のことである。思い切って、ロープを持ち、犬に近づいた。すると、犬は、まるで待っていたように私の脚にひしと寄って、ロープをつけられるままになったのである。

そう、この子は、私の家の犬になりたかったのだと、その時思った。ほんとに泣けてしまうよ。

名前は、『プチ』。
ブチ模様のブチがすでにいるから、新入りのブチ模様のこの子は『プチ』。ほんとに安易でゴメン。

もうほんとに外目には、「こんな飼い方されて犬がかわいそう。」と言われかねない状態であるが、
そう言う人に告ぐ! かわいそうなのは私の方なのだよ! 
ニャニャニャロロメ!

我が家の動物たち、こちらのサイトのトップに並んでいます。よろしかったら観てやって下さいませ。ほかにも写真を撮っていない森や町のの猫たち犬たちもいるんですよ♪ http://www1.odn.ne.jp/~maomao/