瀬川さんより最新情報 指噛み猫事件の真実(抗議編2)

こんばんは、瀬川です。なんとか多くの皆さんの抗議で救われました。その詳細です。
■まず吉報です!!!
捕獲された猫ちゃん、殺処分しないことが決定!!!
猫ちゃんは今、埼玉動物指導センター(本所)の方へ移され、そこで、譲渡するか、センターで飼うか検討中とのこと。
センターで飼う?!・・・・不思議に思って訊いてみました。センターでは、この猫はおとなしく、職員がケージに、手で出し入れしてるとのこと。つまり“凶暴な野良猫”では全くない。センターは、今までのショッキングな報道を笑っていました。(この猫がやったとは、とても思えないということ。この子はきっと、捨てられた飼い猫でしょうね。)
ケージ飼いされるのが、ちょっと心配で訊いてみました。センターには、スペースが少しあり、触れ合い広場になっていて、そこで放し飼いするとのこと。まだ譲渡の可能性もありますが、いずれにしても良かったです。皆さんの、抗議の力です!!!
センターは沢山の抗議で、電話のある机から離れられなかったそうです。
■■■もうこれ以上の抗議は、必要ないと思います。■■■

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猫ちゃんが助かったところで、次ぎの問題は、報道で広められた間違った認識です。
■昨日に続き、今日は、東京新聞毎日新聞へ抗議。
電話を受けた部署で、記事内容の問題点を話し、理解を得る。(毎日は、更に埼玉支局へ担当の記者さんと直接話す。)
どちらにも参考資料として、私のレポート(情報)をファックスで送り、検討をお願いして終える。
今回、皆さんへ配信したレポート(情報)に、新たに加えた分があります。(以下、内容です。)
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今回、以下の報道の問題を指摘させて頂きました。
1、警察は、猫と断定してないこと。
2、網戸は、元々ほつれていて動物が破ったのではないこと。
3、猫は、建物に囲まれた中庭に、2週間閉じ込められていたこと。
4、2、及び3、の状況からホーム側が、たとえどんな動物が犯人であれ、ずさんな管理に原因と責任があるとして謝罪したこと。
今、「犯人は誰か」といった点に焦点があてられていますが、以上の状況から、問題の本質はホーム側のずさんな管理にあること。猫が、凶暴なのではなく、どんな動物も、そして人間でさえ2週間閉じ込められ絶食させられていては、思わぬ事故は起こりうること。そうした状況下、網戸がほつれたまま放置されその中に、身動きできない寝たきり老人が置かれていたことの異常さ。
これが、今回の事件の焦点になるべきこととご理解頂き、猫や他の小動物が凶暴という誤った認識を与えるのではなく、新聞の使命として、こうした管理のずさんさへの警鐘を、社会へ発信して頂きたく、お願い申し上げます。
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今回の事件は、「誰が犯人か」という点に焦点があてられていますが、それは、それぞれが水掛け論で終わる懸念があります。そしてなにより、誰(動物)が犯人であれ、その動物が凶暴なのではなく、なるべくしてなったずさんな管理という、事件の本質があります。
それゆえ、足の指を失ったご老人も、事件を起こした動物も、共に被害者なのだと思います。
私たちも、新聞も、この本質を見失ってはいけないのではないでしょうか。動物に罪はない。罪はホームにあると。だから、ホームは謝罪したのです。(どの動物も、自然なままに生きている。犯人探しは無意味と思います。)
■■■今回の事件は、動物問題ではなく管理の問題と思います。■■■
■13日17時16分更新時発信の毎日新聞に、「猫は、約2カ月前から中庭にすみ着いた」の行がありました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051013-00000019-maip-soci
これは、私のレポートと真っ向から対立します。なので再度、毎日新聞に電話し担当の記者さんと話しました。
そこで記者さんと私のレポート、「猫は、2週間前から中庭に閉じ込められていた」が正しいことを、確認しました。また警察の「猫が犯人とは言っていない」には、憮然としていました。
恐らく警察は、初動捜査の段階では軽い気持ちで話をし、事件が大きく注目されてからは、慎重になったのでしょうね。
夕方、センターに電話し、殺処分の中止を聞いてから、改めて、共同通信社毎日新聞社東京新聞社に電話しました。共同と毎日は、このニュースを喜んで頂き、前向きな記事を書いてくれそう。東京は、記者さんが直接話をしてくれなかったので、分かりませんが、改めて書くことはするようです。
ちなみに、共同通信は北海道から沖縄までの各地方紙に配信。東京新聞中日新聞に配信。そして毎日新聞。残るは、読売新聞と朝日新聞、サンケイ(スポーツ)。これは、仕事で時間が取れないので、月曜日までに抗議したいと思っています。
各地方紙、全国紙への抗議、宜しくお願いいたします。(下のアドレスは、印刷用レポート。このまま印刷し、必要に応じてご利用下さい。)
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/classis/neko/neko05.htm
ーーーーーーーーー瀬川さんのレポート 終わりーーーーーーーーーーーーーー
瀬川さん、ここまでの活動、本当にお疲れ様です。事件が起こった状況がよくわかりました。あらためて思いますのは、瀬川さんのご努力がなかったら、『猫は恐ろしいとんでもない凶暴で悪い動物!』という認識を植えつけられ、そして猫を殺処分することで終わり、人間の誰も反省することなどしない、になったでしょう。
何度も書きますが、瀬川さんの、公正な姿勢、情熱に心から感謝します。本当にありがとうございました。
ひどい怪我をされた方の現在のご様子はどうなのでしょう。どんなに苦痛で恐ろしかったことだろうと思います。早く回復され、お気持ちも平安に戻られることを心から祈っています。