ちょっと思ったこと

アスファルトの大根
アスファルトの道路の端に大根が育って、その近所の人たちが大事に見守っておられたが、何者かに折られてしまった、というニュースがあった。見守っていた人の何人かの方が、「宝物以上に大事に思っていた。」「残念だ、かわいそうだ。」と涙ぐんでいらした。市役所の人もほんとに残念がり怒りをあらわにされていた。大根の伸びていた現場には、元気だった大根の写真が飾られ、大根を惜しむ言葉を書いたポスターも貼られた。
そして今朝、大根がもとに戻されていた、というニュースが! 勿論、ほんとにもとに戻ることはないのだが、折られた大根が差し込んであったようだ。ニュースでは、市役所の人の机の上で、水をはった皿に入れられている大根の姿が映っていた。
よかったね! 大根! 嬉しいよ♪

■瞑想
私は疲労やいろいろな事情が重くなるに従って、気持ちががさつき苛立ち落ち込みが激しくくなってきて、そのことが辛くてならず、どんな時でも穏やかに受け止められる自分になりたいものだと、瞑想を学ぶことにした。実際講座も受け、以後、一日に二回は瞑想をしている。
ところが、つくづく私は徳がない人間とみえて、ますますますますます気持ちががさつき苛立ち落ち込むばかりである。それのみならず、やたら好戦的になって、なるだけではなく実際にケンカをふっかけるが如くの言動をしてしまうのである。例えば、近所のお年寄りの人の動物にまつわるイヤミを(私が好きで集めているかのように決め付けたことなどの)、いつもは、(ま、この人は何もわからないのだ、しかたない。)と聞き流すことに、キッとまなじりをつり上げて、高飛車にあがらう言葉を発してしまうのである。こんな時の私は、自分で言うのもなんですがかなり迫力があり、大の男をビビラセ泣かせたこともあるぐらいですからして、相手の方は震え上がります。・・・とこんな日々になってしまい、先生にメールでこの状態を伝えたら、瞑想を始めた直後にはよくあることとのことで安心して暴れまくっている。いえ、決して弱いものいじめはしておりませぬヨ♪

■高校生の同級生殺人
こうした事件があるごとに、犯人の子の”普通でない性癖”を聞き出しているマスコミに思うことがある。聞き出し流しているその性癖って、ほんとは高校生の男の子なら”普通”のことが多いですよね。例えば、時々奇声を発するとか、大声を出すとかなど。・・・この子は異常性があって犯行に及んだのではなく、かってなく高まった”感情”を抑えることができなかった。・・・これを克服する”何か”の機会をこの子はもてなかった、この悲劇が、大きな悲劇を生んでしまった。かえすがえすも、この普通の子であったはずの子が、自分の内部に”異常にたかまる”(この”異常”は誰にもあること)ものを抑える術を自然に学ぶことがなかったことが、残念で残念でならない。