2006年 年頭にあたって

私はこれまで、マオアキラという筆名で、童話や児童文学を少し書いてきたが、ずうっと悩んでいた。このまま続けていくか否かを。
悩みの元は、自分が作品を書いていて、ひとつも楽しくなかったことにある。
それもそのはず。私は、自分の空白を埋める欲求がとても強く、それも、他者の力によってそれを望んでいて、作品を書く場合でも、他者の評価の傘下に入り、つまり人の顔色ばかりを窺っていたというわけだ。
だから、確たる自信を持てず、いつも足元がぐらついていた。そのたびに、止めよう、止めようと逡巡してきた。
いい年をしてこんなことでは、本当に生きることを止めなければならなくなる。
この悩みは結構きついものだった。が、しばらく、黙して書き続けてみようと決心した。少なくとも今年一年、止めたくなっても、黙々と書き続けてみようと思う。
この決意をもっての新年である。
皆様、明けましておめでとうございます。平和な良い年になりますように・・・。