Kさんの送別会

継母が戦後中国に娘を残してきたとわかり、取手市の議員をされているM子さんの友人、中国人の留学生Kさんに尽力していただき、めでたく継母に二人の娘と会わせてあげることができたのは三年前である。昨年はその娘たち家族五人を日本に招待することもできた。
このことにともなって、いろいろな気苦労に気疲れ、ヤッテラレナイ!って苛立ちなどなどもあったが、心満たされた様子の継母を見るといつも、(よかった! よかった!)と晴れ晴れとした喜びにひたされるのであるが、それにつけて思うのは、Kさんへの感謝である。
Kさんは素晴らしい女性で、継母のことでお世話になったという思い以上に、素敵な人と知り合えた幸せ感がある。
そのKさんが、三月の末に、帰国されることとなった。博士号を取得され、教授となって中国の大学に戻られるのだ。
今日は(3/25)Kさんの送別会をM子さんと開いた。場所が近く、夫をディに夕方までの延長をお願いすればいいので、出かけることが出来た。
Kさんは鮮やかな色の中国服を着ておられて、はっとするような美しさであった。
中国からKさんの夫君もいらしていて、三年前に継母をともなって中国に行った時にお世話になったお礼も言えた。ミュージカルメンバーの一人だった、M子さんの息子さんのKくんも参加して、元気な様子が見れて嬉しかった。
帰りに、M子さんのお宅に寄らせてもらい、我が家から里子にいった犬のロンと再会もした。ロンは引き締まった体つきのいい犬に成長していて、唯我独尊という態の生きっぷりをしているユニークな犬のようであった。M子さんのご主人からガムをもらい、ロンはガムは食べたし、でもちょっとみんなとは交流したいし、という感じで、ガムを小屋の入り口におき、私たちに寄ってきては、ガムがあるかどうか確かめに小屋に急いで戻るなど、ほんとに”おかかわゆ”(おかしくてかわいい)かった。
M子さんの家では、ご主人、お母様ともお会いでき、とてもいい春先の一日になった。

夜になり夫が寝入ってくれて、あらためてKさんへの感謝と、お幸せな未来を祈る気持ちになった。そしていつかまた、会えることを願った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー