松本智津夫被告の裁判打ち切りか

ついさっき、筑紫哲也さんの番組で、ジャーナリストの江川さんとオウムの松本智津夫被告の弁護士が、裁判打ち切りのことで論議をされていた。(時間が短く論議とは言えない展開だったが)
江川さんは、調査、裁判ともに充分やってきた、もう決着をつけていい、と言い切っておられた。弁護士は、「否認をしている場合、一件(?)につき一年はかかる。松本智津夫被告は13件(?)の申し立てをしているわけだから13年はかかって当たり前なのだ、裁判はスピード化すればいいというものではない、ゆっくりやるものだ。」という意味のことを言っておられた。
私は、松本被告は極刑になる罪を犯しているのだろうと、思っているが、裁判について、弁護士の言われることに気持ちが寄る。誰をどのようにして誰が殺したか、誰が指示したか、というような事実は、江川さんが言われるように調べつくされたのに違いない、と思う。だが、真実はまた別にあり、その真実を知ろうとするなら、弁護士の言われる通り、時間はもっと必要だろう。
そして、この真実こそ、重要なのではないか、と思えてならない。


私ごときの言うべきことではないが、ここで裁判を打ち切って、松本被告を死刑にし、国をあげてザマーミロということになってしまったら、この国は結局何の成熟もなく、品性をどんどん落としていく人間社会になるだろう。