第二十六回 功名の旗

今夜はちょっとばたばたしていて、やっとテレビを観たのは、ラストの合戦の場面であった。そう、山内家の愛しの五藤吉兵衛が討ち死にをするところだった。
自分がやられ(矢? 槍? 刀?)、最早これまでと悟った時の吉兵衛の表情は澄み切って綺麗だった。武田鉄矢の全霊がこもっている静寂と気迫に感動した。
もっと感動で胸が痛くなったのは、一豊(上川隆也)が息絶えた吉兵衛を抱くところ。二人とも凄くよかった。鉄矢は、まるで生まれたての赤ん坊のようで、上川隆也は、その鉄矢を、雄々しく抱いたでしょ。あの場面は本当に素晴らしかった。一豊にとっては、吉兵衛は父であり最良の友であり、誰よりも心開くことの出来る同士であったのだから、滲み出る雄々しさは吉兵衛への最大の餞だ。
千代の悲しみも心を打った。仲間由紀恵が命がけで演技をしてるのが伝わってきた。一緒に泣いた。
細川ふみえは、先週はよかったんだけど、今回の吉兵衛の血染めの手紙をもらって慟哭するところは惜しかった。もう少し溜めるべきだったと。早すぎたから浅くなったでしょ。あれが惜しくてならなかった。
千代に吉兵衛の死を伝えに帰ってきた祖父江新一郎こと浜田学も、自分の分をわきまえた悲しみを表していて、深みを感じた。
とにかく、吉兵衛が山内家のみんなから愛されていたことが溢れていた。幸せな生涯、という言葉があるがまさにそれを表していた。
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『ガラリアさん好き好き病更新履歴』さんのこの『演技に魂をこめろ!』は感動しますよ。私は武田鉄矢さんたちに感動して、こちらでまた感動して大泣きしました。