大河ドラマ 功名が辻

最終回 永遠の夫婦

山内一豊(上川隆也)が脳卒中で倒れる。献身的に介護をする千代(仲間由紀恵)。一豊は一時回復し、左半身が不自由ながらも、家康への忠節を形に表すなど山内家の安泰のために尽くし、ついに死を迎える。 ・・・ここまでの夫婦の姿を細やかに丁寧に描いてい…

第四十六回 種崎浜の悲劇

かの有名な・・・と言っても、無知な私はmiyataさんに教えていただいて知ったのですが、山内一豊(上川隆也)が家康(西田敏行)から土佐一国をもらったものの、そこには長宗我部に仕える一領具足がいて、山内が入ってくるのを拒絶していたのだ。この一領具…

第四十五回 土佐二十万石

今回は、来週の悲劇の浜の伏線作りでしたね。長宗我部の残党が毛利や島津と結託するのを防ぐために、家康(西田敏行)が生一本で実直な山内一豊(上川隆也)をうまく利用していき、残党の皆殺しという流れになってしまう。 千代(仲間由紀恵)が鉄砲で撃たれ…

第四十五回 三成死すとも

関が原の戦いが終わり、捕らえられた石田三成(中村橋之助)は、東軍についた将たちが通る城の入り口に縄目の辱めを受けて晒され、その後日、六条河原(?)で、小西行長、安国寺えいけいと共に斬首される。 そして、淀君(永作博美)の頼みとしていた三成の…

第四十四回 関が原

ドラマ始まって以来の大きな合戦シーンのある回。 だが主軸は、石田三成(中村橋之助)の敗北だ。 先週、大名の一人(浮田?)が、三成にこう言う。 「三成殿は正しすぎる。三成殿の言葉を聞くと、誰もが自分の悪しき心、弱い心を自覚してくる。そして三成殿…

第四十三回 決戦へ

関が原の戦いを目前に控えて、諸大名は、石田三成(中村橋之助)につくか徳川家康(西田敏行)につくか揺れに揺れる。 三成は、重要な大名の家族を人質にとる作戦を立てていたが、細川ガラシァが死んだことで、かえって諸大名の反発をかうとして中止する。こ…

第四十二回 ガラシァの魂

ガラシァ・・・明智光秀の娘と生まれ、それ故に数奇の運命を辿り、マリアへの愛とイエスへの信仰をもってその生き様と死を示した戦国の大輪の花。 長谷川京子が、初々しくこの大役を果たして散った回である。 そしてこのガラシァの悲劇は、千代(仲間由紀恵…

第四十一回 大乱の予感

先週の日曜日の八時前から、認知症の夫の混乱がはじまり、「これから仕事に行かなくちゃいけない。」と外に出ようとする。それを引き止めるのに四苦八苦しているうちに、ドラマはもう終わりに近くなっていて、感想が書けるようではなかった。 それで昨日の土…

第四十回 三成暗殺

日曜日は大河ドラマを観て感想を書くというのが習慣だったのに、坂東さんの仔猫殺しからこっち、すっかりリズムがおかしくなってしまった。まるで坂東さんの呪いがかかってしまったようだ。 ここにきて、広島ドッグバークの犬たちが悲惨極まりない状況に追い…

三十九回 秀吉死す

やっと再放送でこの回を観た。 淀君(永作博美)と秀吉(柄本明)はもはやホラーですね。怖かったぁ、二人ともぅ、迫力あって〜! 淀の怨念がついに秀吉を地獄に送った、という描き方でしたね。・・・あぁ、ほんと、怖かった。怖すぎて、秀吉に同情の気持ち…

第三十九回 秀吉死す

先週の予告編で、今週は秀吉(柄本明)が死ぬとわかっていたので、ちゃんと観たいと思っていたのに、今夜は何かと忙しくばたばたしていて、テレビを付けた時には秀吉はとっくにあの世に逝ってしまって、家康(西田敏行)が寝巻きの前をはだけて半分裸状態で…

第三十八回 関白切腹

今回は千代(仲間由紀恵)と一豊(上川隆也)に主役らしいスポットをあてて、二つの別れを描いている。 ひとつは、関白秀次(成宮寛貴)の死による別れである。 一豊が秀吉(柄本明)の命令で、聚楽第に秀次を迎えに行くのだが、そこに突然千代が登場して、…

第三十七回 太閤と関白

京の一豊屋敷。庭で大分大きく凛々しくなった千代が拾った子供、拾がすっかり老いた祖父江新右衛門(前田吟)と剣術の稽古をしている。そこに千代(仲間由紀恵)が来る。 新右衛門は一休みしながら千代に囁く。「拾様をお世継ぎにしようなどと思うてはなにま…

第三十六回 豊臣の子

秀吉(柄本明)は淀君(永作博美)が産んだ我が子鶴松が死んで、人目にも異常に映るほどの失意の日々を送っていたが、明国に押し入り攻めることを思いつき、母なか(菅井きん)や妻の北の政所(浅野ゆう子)がとめても聞かばこそ。まして家来の山内一豊(上…

第三十五回 北条攻め

秀吉(柄本明)の天下統一の総仕上げとも言うべき北条攻めにまつわる三成(中村橋之助)と秀長の意見の対立、徳川家康(西田敏行)に、「我らが手をくんで秀吉を討とう。」と迫る信長の息子の信かつなど逼迫した場面が続くが、何と言っても、今夜の見所は、…

第三十四回 聚楽第行幸

今夜の功名が辻は、秀吉(柄本明)が自分の地位を磐石とするために後陽成天皇を接待する経緯と、茶々(永作博美)が鶴松を生む話である。私が観始めた時は北の政所(浅野ゆう子)と茶々が鬼気迫る向かい合いをしているところであった。どんな話が展開したの…

第三十三回

前回の大河ドラマは取り込みごとがあって観ることが出来なかった。が、やはり一言でも三十三回を書いておきたいと思い、昨日の土曜日の再放送を観たのだが、介護者にとって昼間は何かと慌しい。用事の合間にちょこちょことのぞいた程度にしか観られず、ほん…

第三十二回 家康の花嫁

今回は、秀吉(柄本明)が、家康を上洛させ自分の下になったと天下に知らしめたいがために、「天下万民のため」と称して妹旭姫(松本明子)を家康の妻とする物語。 このエピソードというか史実は、いろいろな形でドラマになっている。 旭には夫がいるので、…

第三十一回 この世の悲しみ

前回の予告編で、城が崩壊している様が映っていたので、敵に攻め込まれよね姫(森迫永依)が命を落とすのかと思っていたが、今回のドラマを千代(仲間由紀恵)が城中を夜回りしている所に、娘のよね姫が、「なんだか怖い、母上と一緒にいたい。」と言うのを…

第三十回 一城の主

昨日は忙しいのと気がかりなことに気持ちが騒いでいたので、このドラマに集中出来なかったのだが、やっぱり感想は書いておくことにする。自分が怠けてパスしは、他のいつも感想を拝見して楽しんでいるブログさんちに行けない気がするからである。こういう性…

第二十九回 家康恐るべし

いよいよ秀吉(柄本明)と家康(西田敏行)の対立が露になる。 天正11年の賤ヶ岳の戦いを引きずって、織田信長の三人の息子のうち一人生き残っている次男の信雄の動き(家康に援護を求めるなどの)がきっかけで、ついに秀吉と家康が戦うことになったのだ。 …

第二十八回 出世脱落

仕事疲れで、毎週恒例の大河ドラマの感想を書くのがすっかり遅れてしまった。覚えてるかなぁ。今週は、しずがたけ(字が出ない。出ないと書けない)の功労の褒章が低かった山内一豊(上川隆也)が、すっかり意気消沈してしまう様と千代とともに立ち直るまで…

第二十七回 落城の母娘

今回の物語は、信長の妹、市(大地真央)が嫁いだ柴田勝家(勝野洋)が秀吉に負け夫婦で自害し、城が落ち、市の三人の娘が一豊(上川隆也)に救い出されて秀吉(柄本明)のもとに連れて行かれるのが中心であるが、印象に残った場面を順を追って書いてみたい…

五藤吉兵衛(武田鉄矢)の死 考

日曜日の功名が辻感想に書き漏らしたことがあって、そのことがずうっと残っているのでやっぱり書いておくことにした。 吉兵衛が斬られて倒れたところに、一豊が駆けつけるのだが、その時、吉兵衛は地面に横に倒れているのではなく、手負いの猪が、何とか必死…

第二十六回 功名の旗

今夜はちょっとばたばたしていて、やっとテレビを観たのは、ラストの合戦の場面であった。そう、山内家の愛しの五藤吉兵衛が討ち死にをするところだった。 自分がやられ(矢? 槍? 刀?)、最早これまでと悟った時の吉兵衛の表情は澄み切って綺麗だった。武…

第二十五回 吉兵衛の恋

夫の介助の段取りが悪く、テレビをつけた時はもう始まって大分経っていた。そこで、いつものように私なりに詳しく筋を追いながら感想を書く、ということが出来なくなってしまった。 柴田勝家(勝野洋)&市(大地真央)、対、秀吉(柄本明)&黒田官兵衛(斉…

第二十四回 蝶の夢

サッカーの試合が気になって、心ここにあらず、という観劇になってしまった。 明智光秀(坂東三津五郎)の最期の場面は、光秀と知らずただ金目の物欲しさの数人の農民に竹槍で刺されるという無残なものであったが、演出は夜陰の迫る竹やぶに白い蝶を飛ばせ、…

第二十三回 本能寺

ついに舘信長、撃たれましたね。最後までモダンな美学を貫きました。殺陣もフェンシングのような雰囲気がありました。これまで私は、舘ひろしは暢気さがあって、とにかく、”狂気”に最も似合わない人のように思っていたのですが、それを鋭くぎらぎらと大きく…

第二十二回 光秀転落

時は今 天が下しる 五月かな(ときはいま あめがしたしる さつきかな) 私が子供の頃、祖母が人形浄瑠璃や芝居が好きで、よく私を連れて観に行ったものである。出しものは秀吉と光秀の登場するものが多くて、そこでは秀吉は姿かたちも品性も美しいヒーローと…

第二十一回 開運の馬

今夜はいよいよ伝説の千代の内助の功の巻き! 時は天正8年11月、所は安土城下。 千代(仲間由紀恵)と一豊(上川隆也)は、二人だけでのんびり城下を歩いている。一豊の働きのおかげで、安土城下に家をもらっており、よねは一豊の母が預かってくれている…