第四十五回 三成死すとも

関が原の戦いが終わり、捕らえられた石田三成中村橋之助)は、東軍についた将たちが通る城の入り口に縄目の辱めを受けて晒され、その後日、六条河原(?)で、小西行長、安国寺えいけいと共に斬首される。
そして、淀君永作博美)の頼みとしていた三成の死への哀しみと、山内一豊上川隆也)の心のうちに忍び込む深い哀しみが描かれる。一豊の哀しみは戦いに弄ばれる人間へのそれだったろう。一豊は、年齢がいくごとに品格が備わってきて、物語が重厚になっていってる気がする。
それにしても、関が原の戦いまでのそれぞれの人生は、嵐のただ中にいて自分や家のために、必死であたりを蹴散らして前に前に突き進み、そしてこの戦いが終わって、はっとそれぞれがその功罪に打ちひしがれ虚しさを覚える、というところだろうか。
徳川家康西田敏行)一人が、まだ俗世でそろばんをはじいているようではあるが・・・。


さて、いよいよ来週は注目の、土佐入りである。長そかべの残党を一人残らず虐殺したと伝えられる場面がどのように描かれるのか、一豊の苦悩はいかばかりかと興味津々である。