バーコとサバちゃん

夕べも白い猫の夢を見た。バーコが懸命に呼んでいるのだと感じた。だが、どこに飛んでいけばいいのか私にはわからなかった。そのことが辛く悲しくまた眠れないまま朝を迎えた。
バーコとチビがいなくなった直後、小さな仔猫二匹に、一生懸命食べ物を食べさせている夢を二晩続けて見た。二匹が空腹で苦しんでいるのだと思った。すぐに起きて探しに出たがわからなかった。
チビは森で育っているから、もしかしたら自力で生きれるかもしれないと思う。
だがバーコは小さい時に我が家の横に捨てていかれ、以後、大事に家で育てた。そういう猫が、急に寒さの中遠くに捨てられて、果たして自分で生きていけるだろうか。飢えと寒さと寂しさと失意に苦しんで死を迎えるのではないかと、可哀想で可哀想でならず、捨てた人に問い詰めたい衝動にかられてならない。
捨てた人が誰であるか私はわかっている。邪推ではない。だが確たる証拠があるわけではない。たとえそこに痕跡があったとしても、「知らない」と言われたらそれ以上どうしようもない、ということだ。
この画像は、バーコが我が家の猫になったばかりの時に、写真をホームページに出していたら、sho3さんが描いて下さったものだ。


サバがこんなに大きくなった。上の画像のバーコと同じぐらいだろう。バーコもこうして大きくなったのだ。慈しんで育てた。捨てた人は、人間の子供を誘拐して遠くの山中に放置したか殺したかと同じ罪を犯したのだ。