三十九回 秀吉死す

やっと再放送でこの回を観た。
淀君永作博美)と秀吉(柄本明)はもはやホラーですね。怖かったぁ、二人ともぅ、迫力あって〜!
淀の怨念がついに秀吉を地獄に送った、という描き方でしたね。・・・あぁ、ほんと、怖かった。怖すぎて、秀吉に同情の気持ちも起きなかった。それだけ永作博美柄本明ともに演技がはまっていたというですね。大阪城の薄暗い奥座敷で、ほんとにこうだったんじゃないかと思ったくらい迫真の演技でした。ちょっと俗っぽさが強かったのが惜しいとは思いましたが。
そしてラストの家康(西田敏行)もやっぱりホラーがかりの怖さだった。
やっぱり権力者になれるだけの力のある人間というのはそれだけ業が深いということだろうか。
北の政所(浅野ゆう子)はよかったですね。嫉妬のためのあれこれはこれまであったけれど、懐の深さというか、万民の母的なスケールがあるのを感じました。


先週に続いて、千代(仲間由紀恵)と一豊(上川隆也)が主役らしい芝居ができたのは嬉しかった。
千代は若くて綺麗過ぎだけど、奥方としての貫禄も備わってきていてよかったです。
一豊は年を経るごとに内面性が出てきていてさすが。
千代が一豊の血筋を跡継ぎにするのは自分の役目と、覚悟して側めを差し出したのを受け付けず、ある日家来を集めて、「康豊(玉木宏)の子の国松を世継ぎにする。」と言い渡す場面など凛として、はじめて千代を圧倒しましたね。
千代も肩の荷が降りたようなふっと力の抜けた表情をみせてよかった。