広島ドッグパークの惨 日テレ『真相報道バンキシャ!』

今日(8日)の夕方6時からの番組、日テレ『真相報道バンキシャ!』で、広島ドッグバークの犬たちの様子が放映されました。私はこの時間帯は夫の介護で手一杯で観ることができなかったのですが、よく動物(生き物)問題や社会問題のコメントを寄せて下さるノエルさんとみけさんが、番組を観てリポートを書いて下さいましたので転載させていただきました。

ーーーーーーーここからみけさんのリポートーーーーーーー
こんばんは。『残されたまま500匹衰弱、地中からは…』とはじまり、この湯来町のドッグパークは今年6月に閉館、といっていました。先週にアークエンジェルが保護(番組内では「愛護団体」とする)。骨と皮になった犬、重篤な皮膚病、衰弱し歩けなくなった犬達が映る。カゴに入れっ放しだった為に足が変形している犬もいる。ノエルさんのところにもあるように、それらの数百はあったというカゴは、苦しさの余り食いちぎられ、内部には何度もひっかいた爪跡がついていた。

 オリの外にペットボトルの給水機がかけられているものもあるが水は濁りコケが生えている。奥ではセントバーナードが倒れている。口から液体(吐寫物?)の流れた跡があり、明らかに死んでいるが飼育管理業の責任者は、「さっきまで元気にしていた。死んでいない」と主張した。愛護団体の方や記者とは全く話がかみ合わない。後にこの責任者は、何の資格も持っていない事を認め、「死んだものは埋めた、数は分からない」、と繰り返す。「一部燃やしたのもある」、「世話をしてない、というのは事実無根」と言うが追求されると、「食料はなかった」と認める。埋めたと言う場所以外にも埋めている様子が感じられた。

 敷地内に何かを引きずった跡があり、その地面には毛が絡みついている。愛護団体が掘ると次から次へと衰弱死した子犬や大型犬が出てくる。警察官立会いの下で今日(10月8日)だけで40頭が掘り出される。あのセントバーナードも埋められていた。まだ多くの死んだ犬が埋められている模様。

 この責任者の男性は、別の部屋でカブト虫などを繁殖させ販売していた形跡もある(分けられ、値札がケースに貼られている)。「経験はないが独自で勉強してきた」と主張。これらの昆虫も放置されたまま死んでいる。

 この男性は、7月20日広島市動物管理センターに「200匹前後の犬を処分してくれないか」と持ちかけ断られている(センター所長が取材に答える)。

 その中で弱っていない犬達約250頭は池袋の『干支・わん!わん!祭』イベントで使われていた事も判明。内部告発者によればこの責任者だけでなく、すべてのスタッフが知識も経験もなかったといい、「犬は商品で売れなければ放置」していたという。今後は県が立ち入り調査を行う。

 里親になりたいと、ここに来る方も増えているそうで、番組に出ていた希望者の女性は、「障害の大きい子はもらい手が少ないと思うので」と目の見えなくなった、体に障害のある犬の里親になる事にしたという。

 生き残った犬達は現在、地元の獣医師会の方などの協力で治療を受けている。あとは里親探しだ。 (2006/10/08 21:25)

ーーーーーーーここからノエルさんのリポートーーーーーーー
見ましたよ〜。
やはりかわいそうなワンちゃんたちの映像はありました。
でも、現場で働いているボランティアさんやスタッフ
それから林代表の映像もたくさんありました。
無責任な管理会社代表もモザイクでしたが出て
あれこれ言い訳にならない言い訳をしていましたよ。
敷地内からたくさんの骨や死体が出てきて(埋められてました)
それを掘り返して1体ずつダンボールに詰める作業なども
出てきました。
映像で見た様子では、それでも人にしっぽを振る子
すみで震える子、病気の子がいましたが
その子達は何とか助けてもらえそうな様子です。

一番可哀想な絵は、彼らが入れられていた
バリケン(前面が鉄の格子で他はプラのような素材)が
ものすごくかじられ、引っかかれている事。
何とか出ようと、引っかいた跡や、出たい+空腹で
格子の上の部分が齧りとられていました。

里親候補の方たちもお見えになっている様子で
それは本当にうれしい映像でした。 (2006/10/08 19:43)

ノエルさん、みけさん、観るのが辛かったでしょう。
こうして書くのはもっと辛かったでしょう。
すみません、辛い思いをさせてしまって・・・・・。


この業者は罰を受けないのでしょうか。この男の罪は未来永劫赦されることのないほど深いものだと思います。
また、7月20日に、この業者は、広島県の動物指導センターに犬を200匹処分してくれと頼み、指導センターは、これを断ったのですね? 
なぜこの時、指導センターは、200匹も処分とは穏やかではないと感じ、調べてみなかったか、このことが不審に思えます。
この時調べれば、異常でむごい状態がすでにわかり、世間に知らせれば犬たちはこれほどの苦痛と死を与えられずに助けられたのではないでしょうか。
私は広島県の指導センターに対しても憤りと不信がわきます。
指導センターなど名前だけ。結局殺す施設なんですね!!!!!! 犬の登録代はいったい何に使われているのか!?
捨てない指導や、不妊手術の助成、生き物業者の適性検査、指導などに使われているのでしょうか。
何にしても、このむごたらしい事件を教訓として本腰をいれて動物問題に関わるべきです。
自分たちも動物のために頑張っている、という言葉は聞き飽きました。
本気で取り組んでいれば、戦後60年を経て、なおこんな酷いことが起こり、人々の意識が今だ、「崖下に捨てればいい!」などに留まっているはずはないのです。人は知らなければ知らないままのことしかしません。
特に動物問題に対して、まだまだ多くの人が無知で無責任で無慈悲でおり、それは、知らない結果、と思えることも多いのです。知らせて下さい! 生き物の飼い方を。ともに生きることの術を。生命と心があることを。捨ててはいけない、ことを。いじめてはいけないことを。
どうかこの犬たちの死や苦痛を無駄にしないで下さい!


暗黒の中にも光はくると聖書は言ってますが、ひたすらそれを祈りたい。苦しんだ子らのために。