朝になってあらためて選挙結果を知る

今回の郵政法案にまつわる解散と、刺客選挙という経緯を経ての自民(小泉)大勝の結果に、”言葉も出ない”思いである。多分、降ってわいたように刺客になって、国会議員になられたのだろうセレブな女性たちの喜びの声をテレビ画面で観ていると、世界が異次元に消えていったかのような茫然とした心地である。
茫然とするのは、こうした選挙経緯を何も抵抗を感じず、このような結果に”した”ことにである。不信感は、一票を投じた人々に対してばかりではなく、他の政党がいかに希薄にしか映らないか、ということだ。
みんなで小泉一人に負けたのだ。彼は、”個”の大事さを知っている。ここが他の政治家と違う。多くの政治家(民衆も)も、個を持たずして群の中で泳ぐことしか知らない。政治家としての魂の塊を取り出してみることが出来るとしたら、小泉のそれは、特別な”光”を放っているに違いない。何しろ、個を持っているのだから。この”光”は、過去の独裁者もまた放っていたものだろう。独裁者たちは、組織を大きく動かしながら、”個”を持っていた。
・・・こんなことを言うと、”個”を持つことがまるで悪いと思っているように見えてしまいそうだが、とんでもない。私は独裁者に真に対抗するには、個々が、”自分”の魂を持って生きるしかないのだと信じている。
もしも、日本の人々が、今回の結果のままに、小泉の放つ光について流れていくとしたら、それはそのまま、もう決して自分という個の魂を取り戻せない世界をつくっていくことになるだろう。

補足だけど、私の住む茨城7区は、ゼネコン汚職で服役し、刑期を終えられた中村氏が当選した。彼は今も無罪を訴えておられるが、私は、そんな保身に躍起になって訴えて回った人が当選した、この事実に落胆する。私は人の噂や流れに寄ることはないが、自分の五感が感じるものには頑固に従う。町政を担う人の多くにも、お金や自身の立身のために、町をどうにでもしようという”強欲”が渦巻いているのを知っている。
中村さん、どうなの? あなたは、こうした”強欲”に助けられたのよね。多くの人は、それを助けた。小泉は本当はそういうものを忌み嫌っている。だけど、そういう人たちに持ち上げられ助けられていく。・・・怖いのはここだよね。
でも私は怖くなく。私ごときがエラソーな言い草だが、全ては天の心のままに、自身の内なる思いのままに。