カレー

kazesk2005-09-29

カレーの好きな私は、たまぁにだけど猛烈にカレーが食べたくなる。今日がそんな日であった。それで夕食にカレーと、カレーをあまり好きでない夫のおかずを作ったのだが、珍しく夫が、「ぼくもカレーを食べる。」と言う。私は、(どうせ、一さじか二さじしか食べないだろうけど・・・。)と思いつつカレーを出した。ナスやピーマンやゴーヤまで入っている野菜カレーである。
ナント、夫はあっと言う間に綺麗に食べた。最近は、食事も介助が必要なくらいグズグズとして、食べる量が極端に少ないので、イライラしたり、心配したりしていたのだが、久々に健康的な(?)食欲をみせ、しかも綺麗さっぱりと食べてくれたのである。
「すっごーい!!! 偉いわねー!!! 立派立派!!!」と褒めちぎり、その上バンザイまでして、それに加えて、「エライエライ! 君はエライ!」とラップ風に歌いながら手をキラキラ星のように振って見せた。何事も褒める! のである。認知症の人の多くがそうなのかどうかは知らないが、夫は認知症が重くなるに従って、表情が乏しく、まるで仮面をかぶったような顔になってきている。いつも憂鬱そうな表情である。なんとか明るい表情を取り戻せないかと、苦肉の策が、オーバーにほめ、エライエライと喜ぶことなのである。
カレーを食べ終わったお皿を持って喜ぶ私に、夫が言った。「キミ、最近変わったね。昔はそんなくだらないことしなかった。」「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」