『悪魔の囁き』『殺人ヒーター』

先週は辛いことがあって、身を入れてドラマを観ることはできなかったのだが、このドラマは感想を書いておこうと決めているのでそうすることにする。
+先週の『悪魔の囁き』
これはその前の週の後編であった。友人からの悪い知らせがあった日だったので、夫が寝つきまでテレビをつけていただけで、ゆっくり観てはいないのだが、そのためかひとつも面白く思えなかった。前編が面白かっただけに拍子抜けしてしまった。まず、前編で死んだエキセントリックな男の妻と、重要な役の女性精神科医が傾向として似てる人だったのが失敗だ。特に精神科医はミスキャストだと思った。綺麗な人だが役作りに鋭さがない。せいぜい”不倫の陰”程度でしかない。あの役は、和心というアイスクリームのCMに出ているあの女優でしょう。あの人ほど役つくりに独自性を持つ人でなくてはつまらない。それから、私がぼんやりしていて見落としたのかも知れないが、前編で死んだ男の妻が殺されている場面が出なかったと思うのだけど、あの妻は浴槽で殺されていたはずでしょう? なんでその場面が出なかったのかな? あれで真犯人がわかるはずになると思うのだけど、あれをカットしてしまったらただの穴の開いた風船みたいでしょ。(やはり見落としたのかな・・・?)
+今夜の『殺人ヒーター』
会社の上層部の三人に圧倒的に個性の強い人をそろえたのは成功していたと思う。特に嶋田久作。でも三人の奥行きを描く演出がなくて陰影が浅く残念だった。いちゃもんばかりつけて恐縮だが、社長の峰岸徹さんは個性は強いけれど、あの役は合ってない。悪に見え過ぎ。