監禁

推理ものやサスペンスものは出だしが肝心なのに、介護をする立場の者としては夜の9時にテレビの前に座れるというのは稀なことで、今夜の相棒も途中から観ることになってしまって残念。私がテレビをつけた時には場面はもう事件はおこっていた。それでもなかなか楽しかった。
亀山刑事はどうやら右京さんと間違えられて拉致されたらしい。サトエリ犯人は、金庫の鍵を開く暗号の解読をして欲しくて、和製シャーロック・ホームズと新聞の記事に書かれた右京さんの頭脳が必要だったらしい。舞台設定は、壁に軍人らしい男たちの写真が飾られ、すでに二人の男が死んでころがされており、サトエリ犯人は、薄気味の悪い注射器を操り、ハンマーで亀山さんの脚を叩き折るなど、かなり陰惨な雰囲気が漂っているのだが、物語を邪魔しない洒脱さやユーモアを芯に織り込んでいて面白く観た。
無断欠勤をした亀山刑事に異変があったと察知した右京さんが、推理を働かせて、サトエリ犯人と酒井敏也犯人のアジトを見つけ、一人で乗り込んだ気品のある姿がかっこよくて胸がすかっとしてしまった。