霊媒師

昨夜は夫が本格中の本格的な徘徊で、ホント参りました。家の中で徘徊している間は、こちらはのんびりを装い、ネット探索などやってましたが、パジャマ一枚で外に出ようとしてぐずり始めた時は、それどころではなくなります。一騎打ちのような気迫で阻止せねばなりません。相手はまるで壊れた鉄人のようなひたむきさで、全力をかけて零下になっている外にでようとしますから、こちらが少しでもくじけると飛び出されてしまいます。そういう時向こうは、何かに操られているかのようにすばしこく頑強なのです。私は迫り来る悪霊に立ち向かう心境で、命がけで止めるわけです。・・・事情のわからない人には大袈裟なオカシナものに読めるでしょう。が、認知症の人を介護するということはこういうことです。
結局、いつも私が勝ちます。おさまった時に、映画、ヘルハウスやエクソシストを思い出し、自分が悪霊に勝った霊媒師になってような気分になります。・・・でも正直に言うと、疲れ果てたあまり、自分が悪霊になりそうな気分になります。一夜明けた今も、ぐったりです。夫はすやすやと眠っております。ヤレヤレ・・・。動物たちには食事も水もやったし、
夫がいつ起きてもいいように食事の支度もして、猫にとられないようにしてあるし、これから少し休みます。この日記がこれで途絶えていたら、休み続けているのだと、私のために喜んで下さい。では、おやすみなさい。