動物特集

昨日、森で放したママシロが帰ってこなくて、今朝は早くから捜し歩いた。そういえばここのことろ、動物たちのことを書いてない。そこで今日は動物特集。

+ママシロ
ママシロが森からどこかに行ってしまったのは、新入りのプチが自分のところに繋がれてしまって、それが気に入らないのだと思う。誰でも、自分の部屋にいきなり別の人が同居することになったら気になってストレスになるよね。
その上プチの方は、安心していられる約束の場を得て、それはもお我が物顔。プチが野良だった時、ママシロは仲良くしていたのだけど、自分の部屋を横取りされた感じになってしまっているのだろう。
ところでそのママシロ、今朝私が探したのだが、いつも行く森のいくつかの中をのぞいたり出たりしていて、ふと後ろを見ると、背後にいるではないか。ずうっとついて歩いていたらしい。「よかった、よかった!」と頭をくしゃくしゃになぜたら、頭を下にしてひしと寄って、尾っぽを切れんばかりにして振ってくれた。

+ゴン
十日ほどまえ、ゴンが食欲がなくて元気がないのに気づく。家の中に入れて温かくしていたらまた元気が戻り、昨日は散歩から帰った後、もともとの自分のところにさっさと入って行った。夜中になって寒くなったので、ゴンを何度か家に入れようとしたが、ゴンはがんとして自分の小屋から出ようとしない。その方が落ち着くのだろう。

+モリを想う
昨年の九月に姿を消し、三ヵ月後に遠いところで事故死していた森の猫のモリのことを想っている。
モリが死んでいたのは、夫のディ施設の近くの十字路である。両目の眼球が飛び出ていたことから考えて、モリ自身も走って車に激突したのではないか、と思えるのだ。そこで考えるのは、前日、私が夫を迎えに行った時間が夜になっていたことだ。モリがあの近くくにある公園に捨てられたのは間違いないが、そして家を探してあの十字路近くまで行き着いていて、前日の夜、車で走る私を見つけ、必死で追ったのではないか、という思えてならなくなったのだ。
もしそうなら・・・と思うと、可哀想で可哀想でどうしようもなく辛い。
思えば、こうした悲しみをどれほど負ってきただろう。

+物置の大黒
モリが生きていた頃、冬になると物置に置いてあるパネルヒーターのスイッチを入れて、真冬でもほんわかと温かくしていた。そこに三年ほど前から、大黒も同居するようになっていた。
今年、モリは死んでしまったわけだが、大黒のためにヒーターのスイッチを入れるつもりであった。ところが今年は、家の外の壁に差しむようになっている電気のコードのあるところに、オリュウとミナミさんがいることになって、そのコードを、どちらかがあるいは二匹ともかも知れないが齧ってしまって使えなくなってしまったのだ。電気やさんに修理を頼めばいいのだが、オリュウとミナミサンを他の場所に移すことはできないので、またすぐに齧ってしまう可能性はあるし、仕方なく今年はヒーターを使わないことにした。でも物置の中の寝箱や布団をおいてあるところにホッカロンを毎日入れ替えている。
だが大黒は、例年通り物置が暖かいことを期待していたのだろう。なんだか寂しそうである。彼は、自分のためには物置を暖かくしてもらえないことがわかったのだ。・・・私はこういうことがとても気になる。勿論人間に対してもだ。こうした躓きもいっぱいもってしまう。なかなかラクになれない所以である。