相棒&新・風のロンド(小沢真珠さん)

ライブドア問題、偽造マンション問題に荒れる社会に目を向けていると、いかなノーテンキ・ノンポリ人間の私でも疲れてしまうので、昨日放送の『相棒』と現在フジで昼間連載している『新・風のロンド』の感想を少し書くことにする。その後、犬たちと散歩。今日は風が強いし、身体はしんどいし、つらいゾ、こりゃ。

+相棒『最後の着信』
麻薬の売人と警官の癒着が軸になった殺人事件を右京さんが解決する。殺された売人の携帯電話の色から、思いがけない犯人を右京さんが見つける”推理劇”だ。こうした地味な展開になると、右京さんの推理力(観察力)が冴えてくるから私は好きである。細部に入っているユーモアが、目立たないが生きているのもよかった。

新・風のロンド小沢真珠さん
昼間の1時半から、フジで連続ドラマを放送しているのだが、昼食をとりながら観ることが多い。ただこの時間帯のドラマ、私の感性や生活価値観では、ドラマのヒロインたちについていくのが困難なことが多く、そう熱心に観ようというものでもなかった。筋がバラバラになってる作品もあるし、とても身を入れて観れなかったっす。
でも、今年になってからはじまったこのドラマ、なかなかいいです。主演の小沢真珠さんが素敵です。小沢さんは、やはりこの時間帯で放送になった『牡丹と薔薇』の強烈にファンキーかつ美しい役を、怪異に演じられて話題になり、以後よくテレビに出ておられるが、この人の価値を示す機会に恵まれておられないように思っていた。
小沢さんはずうっと昔、NHKの朝の連続テレビ小説で、天才的な酒作りの女性の役をされたことがあると思うのだけれど、あの時、圧倒的に綺麗な人なので、その後有名になる女優と思ったのに、ぜんぜん姿を見ず、何年もたって『牡丹と薔薇』で現れたのでびっくりしたのだった。
そこで、今回の昼ドラを注目していたのだが、美しいがゆえに不幸が付きまとう女性を自然に演じて説得力があり、拍手したい気持ちである。ここまでの清楚や凛とした品は、なかなか出せないと思うのだけど、それが自然に出てるというのは、この人はきっといい生き方をしている人に違いない。
相手役の男性は名前がわからないのだけど、この人、牡丹と薔薇では、小沢さんの父親役だった人だと思う。今回のドラマのはじめ頃は高校生で、あまりに老けてみえるのでくすぐったくて仕方なかったけど、今は安心して観られるようになった。実力がじわじわ出ていて、
悪の底にある孤独や寂しさを時に煮えたぎらせる熱いものを感じて存在感ありますね。色気もあるし、いずれにしても今回のドラマ、二人がどんな展開をみせてくれるのか楽しみます。