気がかり

今朝起きたら、外は文字通りの銀世界。犬小屋に入らないミナミサンのところをのぞいたら、「ゲンカンに入れて!」といわんばかりに飛んできた。やはり一晩中雪にまみれていたらしい。
ミナミサンはゲンカンに入れて落ち着いたのだけど、困ったなぁと天を仰ぐ。昨日、夫をディケア施設に迎えに行った帰り、(猫と犬のフード類と灯油、買い置きしておくべきかなぁ・・・、雪は大丈夫かなぁ・・・。)と気にしながら、そのまま家に直行したのである。これまでも雪を心配してフードと灯油は買い置きすることが何度もあったが、みんな取り越し苦労であった。それで昨日も、(ま、大丈夫、ダ。)と決め込んだのである。
「ひゃー、困った・・・!」今日の雪は本格的だ。お天気の回復はなさそうだし、雪はまさにしんしんと降り積んでいる。ますます深くなるゾ、こりゃ!
犬のフードは10キロ袋が一日でなくなる。それがなくなるとご飯に何かを混ぜてやるしかないが、お米もあっという間になくなるゾ、こりゃ!
私の車は雪に対応ができない。チェーンも準備していない。雪が積もったら身動きがとれず、夫のために部屋を常に暖めておく灯油と猫と犬のフードは絶対的な必需品なので、これの買い置きがないとたちまち困ってしまうのである。

これらの気がかりに増して、本当に気がかりなのが、昨夜から猫のチャパが帰ってこないことにある。我が家が猫の部屋専用にしているサンルームを庭をふくめてネットで覆い、猫たちがよそに行かないようにしているのだが、チャパとルルはネットの隙間を見つけて自在に出てしまっていた。でも夜はちゃんと帰って、温かな寝床で眠っている。
それなのに夕べはチャパが帰ってこなかった。とはいっても、こういうことは何度もあって、朝の食事の時にはちゃんと戻っていたので、それほど心配はしていなかった。
だが朝もいないとなるとこれは気になる。
雪の庭に出て、隣接の森に向かって呼んでみたりしたが、雪の中でくつろいでいるわけはないから当然返事もない。
そこで、あることを思い出して心配がもくもくわいてきた。
実は昨日、夫をディに送った帰り、家からかなり離れた道を茶色の大きな猫がいるのを遠めに見たのだ。その時は当然そのあたりにいる猫だと思っているから、「あ、チャパに似た猫だ。」と微笑とともに呟いて気にもとめずさっさと通り過ぎたのだ。
今朝、チャパがいないとわかって、あの時の茶色の猫を思い出してしまったのだ。
(モリのように、誰かに捕まえられてあんな遠くに捨てられたのか・・・まさか・・・)と思い始めると、不安がふくらむばかりである。