私感 その後

そこで私にとってのもうひとつの気がかり、ライブドア問題だが、今日はテレビもラジオもニュースを聞いてないので、その後どうなったかわからないのだが、昨日のラジオで、この問題についてリスナーの声を紹介していたものの中で、ひとつずうっと重く気になっていたことがあるのでそれを書き留めておこうと思う。
昨日、ラジオで、リスナーに、ライブドア(堀江さん)のやったことは社会にプラスになったかマイナスになったか、と訊いていて、ある主婦の方が、「拝金主義を若者に植え付けたからマイナスだ。」という意味のことを言っておられた。
私はこれに関しては、日本が拝金主義に流れてきているのは、堀江さん以前の問題だと思っている。飽食、物質主義の時代はもう大分前からだ。
そうした土壌がライブドアを生んだのではないのか。今回、それらの責任をも押し付けて、自分たちはしらっとしようとしている経済界、政界のリーダーたちの言動に、私は傷つく。・・・何で私が傷つかにゃならん、と思うのだが、それは私が、既成勢力の欺瞞が現在の社会を作っていることを実感をもって感じており、そこからおちこぼれていくばかりの存在であるからだろう。そういう意味で、私は堀江さんに自分勝手な期待をしていたのだ。ぜんぜん世界が違うのに。
何度も同じことを書くが、私は、お金が必要で働く場合、本当にコツコツと裏表なく責任を果たし、それにあった賃金をもらうことしか関心のない生き方をしてきた。動物がうちに捨てられるようになり、食費や手術費用が膨大にかかり、私は銀行勤務、新宿の超高層ビルの中にあるオフィス勤務、近くでできる水泳教室のコーチなどやってきたが、人から妬まれるほど本当に裏表なく働き、どこでもすぐに時間給を上げられ、そこの班長のような地位を与えられそうになった。そうすると、私は苦痛で苦痛でたまらなかった。「時間給は今のままでいい。今の地位がいい。」と拒絶したものだ。
そうなのだ。必要以上にお金や物を欲しいと思わないのだ。
その私が堀江さんに共感したのは、これも何度も書いているが、既成勢力の欺瞞に組しない、というところにあった。だから、彼がお金を儲けるのは彼のしたいことであって、そのことを私はなんとも思わなかった。だが、それが、弱者から搾取するような手段があったのだとしたら・・・このことは、涙が出るほど傷つくんだよ。そして、こいつに、拝金主義の責任を押し付けようとする大人たちには、もっと傷つくんだ。
違うでしょ。拝金主義、物質主義は、あなたの心も生んできたことでしょ。

私は、本当に無能者なのだと思う。もしかしたら生きる価値もないほど無能なのかも知れない。何もわからない。どうしていいかわからない。エラソーなこと書いていてもいい気にはなれないし、正しぶることもできないし・・・とにかく、誰にもついていけないし、どこにも生き場がない気分がおこってしかたがない。

自分を守らねばならない。私には、夫の介護とたくさんの動物たちの世話がある。ここでへたってしまっては、どうしようもなくなる。私のような情けない親を持ちながら、自力で真面目に頑張っている二人の息子にもとんでもない迷惑をかけてしまう。
この問題、自分の内面で見つめ考えていくことにしようと思う。