ふるさと

今朝方、ふるさとを出ようとしている夢を見た。満員電車に乗って、私に別れを惜しんでくれる子供の頃からの友達、Y美ちゃんの手を握って、私はその電車から出て走り去ろうとする、その時目覚めた。
私が祖母と暮らしていた村を出て、父とともに東京に行ったのは小学校卒業した直後であった。その後、中学二年になる春にまた郷里に戻り、その時はU市の実母の実家に行き、高校一年の終わりまで住み、その後再び東京に行った。
だから、私がふるさとに別れを告げたのは二回ある。いずれもまだ子供の時であった。だが今朝方の夢の中では、私はもう大人になっていて、大人の感覚でふるさとと友達と別れていたのだった。