ボビー・オロゴンさんが暴れたという事件

ボビー・オロゴンさんが自分の所属している事務所で暴れ、止めに入ったその場にいた鈴木宗雄さんの元秘書ムルアカさんを殴ったということと、二日後、オロゴンさんとムルアカさんが仲良く記者会見に臨まれたという報道を昨日ある番組で観た。
以前から、私はオロゴンさんがいつか何らかの形で暴れるのではないかと感じていたので、(やっぱり・・・。)と思った。それは、彼が粗暴な性格だと感じてのことではなく、日本の芸能界で、活躍していくことの大変さを何となく感じていて、ある程度までは順応ができても、いつか無理が爆発するのではないかと思えていたからだ。
私は芸能界は全く知らないが、テレビで活躍されている人たち、特にお笑いという分野での人たちが、勝手気ままな言動をして人を笑わせているように見えるが、実はみんな自分を抑えて、細部に気をつかい、ストレスにあえいでいるのではないかと見えることがある。
私の想像だが、どんなに才能があり、心根が正しく、芸に一途に努力する人であっても、権力を持つ誰か一人の心象を悪くしたら一切が無になる・・・ことがあるかもしれない世界。
そんな中で、習慣も文化も違う国の人が生きていくというのは、強いストレスとの闘いにも耐えるということだろう。日本人の差別感覚は、人種差別をあらわにする国の人たちのようではないかもしれないが、当事者にしかわからない形で差別する根深さはあるのだ。頭のいい感受性の鋭い人であれば、それに耐えていく限度が遠かれ早かれきてしまうだろう。
オロゴンさんは、そんな日が来てしまったのだ。ムルアカさんと和解されたのも、そうしたことの相互理解の結果だろう。オロゴンさんが崩れるように泣いておられる姿を見て、私は胸が痛くてならなかった。

オキラクな言い方で恐縮ですが、これからも活躍して下さい。今まではオロゴンさんに無関心でしたが、これからは応援します。しっかり生きていきましょう。