ついてない女 感想2

昨夜、『相棒』の感想を書いたのだが、肝心の場面を観ていないので、パズルの最後の駒を失くしているようなもどかしい感覚が残っていた。そしたら今日、ネモ船長さんが、肝心の場面をコメントして下さり、感覚的に最後の駒がピタリとはまった。「わ、嬉しい! ネモ船長さん、ありがとうございます! です♪」


ネモ船長さんのコメント
★冒頭の部分ですが、鈴木杏樹月本幸子役)は金融業者の男を恨んでいます。何故ならば夫がその男の為に自殺に追いやられた(殺された)からです。夫の死後、その男と深い仲になります。しかし自分の不運(ついていない)を切り捨てるために夫の仇を取り、自分をも解放して「ついている女」になるために男をピストルで撃ちます。その後、車で成田空港に向かったのですが故障してしまっていく途中で右京さんと薫ちゃんの車に出会います。
現場からは離れていました。


これで、モチーフの『ついてる』『ついてない』の重要点がわかりました。バスの中で、女が右京さんに、自分がいかについてない女か話していましたね。中学校の修学旅行に行けなくなった出来ごとや、新婚旅行から帰ったら空き巣に入られていた、などなど。
究極が夫を死に追いやられたことと、追いやった男との関係、ということだったのか。そして彼女は『ついている女』になることこそが望みであった
そうか、そうか、それでラストの、右京さんと薫ちゃんがことさらに、「あなたはついていますよ。殺人者にならなかったのだから。」と諭すのが胸の腑におちた。この重要点の意味が私はわからなかったから、ただ、ついてる、ついてない、とぼやいているのかとも思っていた。それではつまらない。
車の故障も殺人現場と大分離れていたんですね。高速道路に入れば、住居の特定は出来ませんね。これで疑問もとけました♪
やっぱり今回の『相棒』、”お洒落”なサスペンスですね。鈴木杏樹さんの犯人役、成功してましたね。

このシリーズ、あと二回で終るのですか。・・・ひゃ〜、ささやかな我が楽しみがひとつなくなっちゃうのかぁ。