仙台の病院 筋弛緩剤殺人事件の裁判

筋弛緩剤殺人事件一審で、無期懲役判決の出た守被告の控訴審の様子を、フジ『ニュースJAPAN』で報じているのを観た。守被告は無罪を主張している。何かの記事で、無罪主張を支持する根拠を書いたものを読んだこともある。
真実はどうか、私などがあれこれ取りざたできることではないから、そのことは考えないが、ただ、今日の裁判で、弁護団が意見を述べる機会を与えられず、そのことを裁判長に訴えたら、退廷を命じられ、「おかしいじゃないですか。」と言い、「自分は無実だ。」と言う守被告も退廷させられた、というこの『被告の弁護団が意見を述べる』ことが無視されたことがひっかかって仕方がない。こんな裁判があるのだろうか? 異様というか、異常な裁判と感じる。


そしてまたひっかかったのは、ニュースJAPANのキャスターが、弁護団を批判したことだ。騒いで裁判を乱したといわんばかりである。裁判をおかしくしているのは裁判をする側ではないか。この事件が真実、冤罪であるならば、被告や弁護団が命がけで意見を言おうとするのは正当で当然のことではないか。
この事件は不透明な印象が強いが、今日の二審でも、判決は無期懲役となり、しかも被告も弁護団もいない中、判決の理由が述べられ、判決が下された、というこの事実もまた”不透明さ”を表している。
真犯人なのに、「自分はやってない!」と言い続けそれが通るのは怖いが、冤罪を平然ときせてしまうことはなお恐ろしく許されないことでしょう。・・・私はこの事件が冤罪かどうかはわからない。ただ、弁護団、被告の意見をさせない裁判がおかしいと感じているだけだ。


殺された人のためにも真実が明らかになることを心から祈りたい。