事件

ディサービス施設に夫を迎えに行った帰り、隣りの市のスーパーに買い物に回ることが多い。でも夫は最近は歩行がますますおぼつかなくなっていて、本人も長く歩くと疲れるので買い物には付き合わず、ロビーの長椅子でソフトクリームを食べながら待っている。
昨日は、一階の売り場で、食品、介護用品、ペットフード(このスーパーは、ペットフードがホームセンターより安い!)を買い、その製品を積んだカートを夫に預け、私は二階のタオル売り場に行った。そこで他の品物を見て回ったりしたので時間がかかった。
買い物が終わって下に降りると夫の姿がない。キョロキョロすると、少し前を、夫がカートを押しながら奥の方に行くのが見えた。カートが重い風で、押すというより、前に寄りかかるような体勢で進んでいる。どうも、制御がきかないようにスピードが加速されているらしい。
(あ、危ない! あのまま前につんのめるようにしてカートを押していたら、やがてカートに引っ張られるような体勢になり危ない!)と思った私は、そこに向かって全速力で駆け出した。それで間に合った。洋服の店のショーウンドウに今や激突、というところを捕まえることができた! ほんとに危機一髪であった。ぶつかっていたら、あの高価なガラスが割れ、本人や周りの人が怪我をし、それに加えて夜逃げしたいような額の請求書が届くことになっただろう。寸前で止めることができたというのは!快挙!かつ幸運!”であった。