シーズン5スタートスペシャル「杉下右京最初の事件〜22年前の夜の秘密」

おー! 嬉しいな、右京さん(水谷豊)とかおるちゃん(寺脇康文)が帰ってきたゾ。ここのところ動物にまつわる悲しい事件が続いて、また自分の周りにも猫たちや犬たちの辛いことがいろいろあって、淀んでいたので、『相棒』の新シリーズは私にはメデタイ限りである。


さて今夜のその一回目は、のっけから銃をもった軍隊風の男たちがどこかを襲撃しようとしている場面で緊張した。自衛隊のクーデターかと思ったからだ。
彼らが襲ったのは公園のようなところに住んでいるホームレスの人たちだ。「全員殺せ!」とリーダーが命令する。
一人のホームレスの男性が、道路に逃げ出したところに暢気な顔でジョギングしている人が来る。かおるちゃんである。かおるちゃんは、軍隊に囲まれ撃たれる!


次の場面で、軍隊も銃も本物ではなく、かおるちゃんも無事とわかるが、かおるちゃんに助けを求めた男性は死ぬ。
この男性、菊の紋章のついた時計を持っていた。ホームレス仲間に、「人から貰ったもの」と言っていたらしい。
右京さんの調べで、男性は、かって伯爵の家柄だった御手洗家の書生をしていたとわかる。
御手洗家は、22年前に強盗に入られ、その家の長男が刺し殺されていた。そしてこの時、強盗に盗られたと書類に書いた物の中に、菊の紋章の時計があるのである。


このわずかの矛盾から、右京さんの疑念がはじまり推理が広まっていく。
主な出演者は、御手洗家の当主が神山繁認知症になっている妻が馬渕晴子。その孫が奥菜恵。母が平渉恵。今は国民から信頼されている政治家になっているかって御手洗家の書生だった男性が勝野洋。他におなじみのメンメン・・・岸部一徳。高木沙耶。鈴木砂羽。川原和久。大谷亮介。山中崇史。演出はやはりおなじみの和泉聖治


ドラマの出来そのものは、滑り出し好調、とは言えないものであったが、杉下右京さんとかおるちゃんの息災の顔を観て満足ですダ。ドラマは好調とは言えないと言うのは、和泉演出にしてはテンポがかったるいんでないの? いつもの切れはなかったよね。
人物の陰影も薄く、厚みがなかった。
ま、前シリーズも出だしはミスキャストなど目立っていたし、快調になってくるのはこれからでしょう。
快調でなくたって毎週観ますよ! 水曜日は絶対外出の約束はしない・・・ってダメダ。25日は会議だ。・・・ビデオをとる練習をしておかなくては!