三歳の幼子餓死

ラジオの報道で聞いたが、押入れに鍵をつけて、この子を閉じ込めていたという。お姉さんの女の子もそうであったという。
亡くなった男の子は、体重が七キロであったという。


親が壊れている。・・・壊れているのは、この子の親だけではない。何度も近所の人が通報したのに、一度も様子を見に行くことすらしなかったという児童相談所の者もだ。


この親を壊したものもいるのだろうか。だからこんなむごいことが出来るのだろうか。
おそろしくて悲しくて身体中がこわばったままだ。
どんなに辛かったろう。寂しかったろう。


■雨が続く中、バーコとチビとサバちゃんを想う。
バーコもチビも帰ってこない。思いがけないところで見かけないかと、あてどもなく方々に車を走らせ探し回る。冷たい雨が降る夜、今夜で三晩日目。どんなに家に帰りたいだろう。美味しいご飯が食べたいだろう。ニャアニャアとどんなに私に甘えたいだろう・・・。ごめんよ、見つけてやれなくて・・・。見つけたいのに、どこにいるとわかれば、そこが地獄であってもとんで行くのに・・・。


サバちゃんは、ここ三日前から調子が悪くなった。体重が減り始め、ミルクを飲まない。歯もはえてきたのに。
動物病院でもらった離乳食を少しづつやっているが、下痢がはじまった。獣医さんは、よくここまで育てた、と感歎されたが、これからも育てるのよ。大きな猫になるように育てるのよ。
だが明日、東京まで仕事で行かねばならない。体調さえよければ、もう三時間おきにミルクを飲ませる時期は過ぎていて、11時から7時までの留守は大丈夫なはずだ。だが今の調子では・・・・・と気持ちが塞いでならない。