アークエンジェルス騒動への私の総括

昨日、アークエンジェルスの代表の林氏の会見があるというので、日テレの2時前からはじまるワイドショーをつけたのだが、独自のインタビューをやっていて、それがもう既に、林氏を告訴したという元ドッグパーク経営者の大前というヤツからテープをもらって聞いた上でのものだとわかったことと、ボランティアの女性のひとりが、「林さんは、他の愛護団体が手伝うというのを拒絶した。つまり、犬の救出活動をひとりじめした。」と顔を隠して言ってるのを聞き、電源を切った。
これで全てがわかったからだ。


どこかの愛護団体が、林氏が犬の救出に成功したことを妬んで、その貧相な根性で根掘り葉掘りのあら探しをしたのさ。「ひとりじめした」の言葉にそれの全部が出ている。あの絶望的な状況を前に、ひとりじめもふたりじめも大判振る舞いも、そんなことどうでもいいことになるでしょ! 林氏にしたら、とにかく、自分が一番やりやすいようにやっていくことが大事だったでしょう。犬をできるだけ早く救うには、あれこれ回りに気ィ使ってやるより、がんがんやれるようにやっていった方がいいことは想像がつく。「ひとりじめした」と不満をもらす団体は、いつでも誰かのおこぼれをねらっている根性ってことか、どんな時でもグループの仲良し活動をしたい自分をホイホイと持ち上げてもらいたいってことだろう。まったくもって恥ずかしい人らだ。


でも、こういう自分が何をしているかわからない人や団体ってのは恐ろしい。自分を恥じることを知らず、根にもっていた。・・・そして、あの、あいつこそ悪の権化であろうと、私には見える、元ドッグパークの経営者、犬たちを、地獄におとし、長い間これ以上の苦痛はないという苦しみを与え続けた大前というヤツの腹黒い腹とつるんだのだ。


あの男は、昨日のテレビの中では、「わんちゃんをかわいそうな目にあわせ、皆さんにご迷惑をかけたから、できるだけの償いをしなくては・・・ウンヌン・・・。」といかにも良心の呵責に苦しみながら詫びていると見せかけていたが、あの男は、林氏の社会性の未熟を見抜き、『この男は、今は犬を救ったヒーローに持ち上げられて、本人も調子にのっているが、今に見ておれ。こいつは今にボロを出す。こいつは地に足のついた社会性をもっていず、自分に本当の自信を持ってない幼稚さのある男だ。今にそれが出る。そこを叩けば、こいつを奈落に落とし、わしはまた蘇る。』と、逆襲を虎視眈々と狙っていたのだ。


林氏は、大前というヤツに、お金を出させるように仕向けていただろうし、脅しをかけたような仕業もしたのだろう。このことは隠しようはないし、また林氏は、自分のしたことは認めるべきだ。
だが、林氏が大前氏にお金の要求をしたのは、私欲ではなかったろうと、私は思う。
彼は、あの惨状を前に、経営者やブリーダーを憎悪しただろう、犬たちがあまりに可哀想で。
その憎しみが、大前というヤツを追い詰めさせたのではないか、と思う。
お金に対する感覚は人それぞれで、林氏の寄付金の扱い方は、そうした彼特有のお金への感覚の表れだろうと思う。私服をこやすとか、騙し取るとかの気持ちはなかっただろうと、思う。
もし騙し取るつもりなら、あそこまで徹底的に犬を助けることはできない。


林氏は、いくつかの余人と違う特性を露呈させ、それは世間の常識感とズレがあったかもしれないが、彼の、あの犬たちによせた想いは、真に純粋で、怒りにもえ、ただただ救い、犬たちをらくにし、幸せにしてやりたい、これに尽きるだろうと、思う。


彼が、常識感とずれない生き方をする人なら、自分の犬でもない犬など救わず、出世に邁進していっただろう。
社会性が未熟で、世事にうとく、お金や世事に特有の感覚がある人だからこそ、あれだけの犬たちを救えたのだ。
私たちは、彼の癖や個性や感覚のあら探しをするのではなく、あれだけの犬を救って下さったことに、感謝と敬意を持って、それだけでいいのだ。義、ということはそういうことだ。
私は断言する。もし、イエスが、今の時代に生きておられ、広島ドッグパークのこの騒動の一部始終をごらんになっていたら、林氏に、「あの犬たちは救われて当然の苦しみを人間から強いられていた。救ってくれてありがとう。」と言われ、林氏の肩に手をおかれただろう。


広島ドッグパーク、アークエンジェルスの騒動は、本当に重いものをつきつけてきたのだ。
今回のことで、一部の愛護団体と、マスコミがますます嫌いになった。特にマスコミ。今回も最低さを見せたね。