『殺人講義』を観る

夫がつけっぱなしにしていたテレビを消そうと画面を見たら、相棒をやっているではないか。そうか、今日は放送日であったか。・・・と途中からになったが観れてよかった。
この回は石橋蓮司が相棒コンビに対する主役。やっぱ対抗主役が存在感があると、ドラマはぐっと面白くなる。演出も余裕があったしね。
石橋蓮司さんは、第七病棟の舞台で知っていた。夫人の緑摩子さんが好きだったし、かなり関心を持っていた。私は結婚と同時に地方に住み、舞台を観ることもなくなり、石橋さんのその後を知らなかった。
突然また、この人を観たのは、『柳生一族の陰謀』だった。正統派時代劇の中村錦之助(萬や)の演技に、まったくひけをとらない演技と重厚な存在感が新鮮だった。私がなんとなく驚きを感じたのは、正統派スターを寄せ付けないアナーキーな役者、と思っていたこの人が、そんな偏狭を見せず、錦之助のひたむきさを真摯に受け止めた大きさがあって、しかも梨園の基本を土台にした錦之介の演技を踏襲されているのが見え、そのことにひどく感動したものであった。
ところで、今日のドラマのタイトル、「殺人講義」、これはタイクツじゃない?